ロープの結び方 (1)

ロープを使いこなすためには必要最低限の結び方を覚えなければなりません。
ツリーワークの業界では、テクニックや思想がアメリカやヨーロッパから導入されているため結び方の名前も英語、ドイツ語、フランス語などが多くなかなか覚えにくいものです。そこで日本語の呼び名があるものは出来るだけ併記しておきたいと思います。結び方には『ノット』『ヒッチ』『ベンド』と3つの呼び名が出てきますが、まずそれらの違いについて説明したいと思います。

1・ノット 
ノットはロープエンドや途中にアイを作ったり結び目を作るための縛り方を指します。オーバーハンドノット、ボーラインノット、アルパインバタフライノット等があります。
 ノットはこちら 

2・ヒッチ 
ヒッチはロープをカラビナやリング等に連結するための結び方です。ノットと違いカラビナ等を外すと結びは解けてしまいます。
また、ツリークライミングではアッセンダーとディッセンダーを付け替えずに上り下りができるクライミングシステムとしてクライミングヒッチまたはプルージックと呼ばれる結び方が多用されています。
 ヒッチはこちら 

3・ベンド 
ベンドはロープ同士をつなぐための結び方です。シートベンド、ツェッペリンベンド等があります。
 ベンドはこちら 

 

4・ロープの3つの基本形態
全ての結び方は①真っすぐ(ストレート)のロープを②曲げたり(バイト)③輪に(ループ)したものの組み合わせによって作られています。
例えば、オーバーハンドノットはループを作ってそこにロープエンドを通して締め込んだもの、ボーラインはループを作ってそこにロープエンドを通しロープの後ろに回して再びループに通して締め込んだものです。
ストレート            バイト             ループ
5・T D S 
ロープをきちんと結ぶために注意する3つのポイントです。TDS(タイ・ドレス・セット)と覚えて1つずつ確認しながら結べば、使用中に緩まない信頼性の高い結びができます。
タ イ: それぞれの結びに応じた正しいロープの巻き方、通しかたをします。
ドレス: 正しい結びになるよう形を整えます。
セット: ゆるみを取りきちっと締め込んで結びは完成です。
 

 例)アルパインバタフライの場合
     タイ           ドレス           セット
     
 ノット
それでは基本的なノットの結び方を説明します。

オーバーハンドノット
ストッパーノットとしてよく使われる結び方です。ループを作りそこにエンドを通して締め込んだら完成です。

   

 

ダブルオーバーハンドノット
ループを2つにしたオーバーハンドノットです。2つ目のループを1つ目より後ろ側に作ってエンドを通すのが正しい結び方です。正しい結びならば、片側からはループが平行に、反対側からはクロスして見えるはずです。
 
マーリンスパイクノット
ループを作ってバイトをそこに通して締め込みます。

バイトの部分にカラビナを掛け、そこに道具を取り付けて樹上に引き上げるのにも使います。
ボーラインノット
ループを作ってそこにエンドを通しさらにロープの後ろに回して再度ループに通して締め込みます。ループをに作ったらエンドはと通さないとちゃんと結べませんのでご注意を。

また、ボーラインは左図のようにオーバーハンドでエンドを結んで抜けどめを作ります。登山界では以前ボーラインは解けやすいということで使用を禁止されていたこともあります。
 

ダブルループボーライン
ループを二重にして解けにくくしたボーラインのオプション。SRTのアンカーを作るときはランニングボーラインをダブルループで縛ると確実なアンカーが結べます。
ランニングボーライン
リギング時の材の固定やクライミングアンカーを作るのにランニングボーラインを使うと便利です。

アルパイン バタフライ
オーバーハンドノットやボーラインがロープエンドを通す必要があるのに対し、マーリンスパイクやこのアルパインバタフライはロープの真ん中で結ぶのでミッドラインノットと呼ばれています。
結び方(1)


 

 結び方(2)

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