ART ブラックバード不具合の報告(改訂版)
2025年11月22日
ARTブラックバード不具合報告の改訂版が送られてきましたので、掲載いたします。
BlackBirdをご使用の皆様へ
支持ボルト及びネジの交換について

ART は BlackBird の全ユーザーに対し、フリクション増強装置上部の支持ボルトおよび対応するネジの交換を呼びかけています。
製品検査の過程で、一部の上部支持ボルトにおいて材料強度のばらつきが確認され、まれにボルトが破断し、その結果、上部クランプジョーが破損する可能性があることが分かりました。
なお、墜落の危険はありません。上部支持ボルトが仮に破断した場合でも、残るクランプジョーが BlackBird 本体内部で確実な保持力を維持します。

ただし、この状況についての長期的なデータが十分ではないため、できるだけ早い時期での交換をお願いいたします。交換に必要な無償の交換キット(説明書付き)は、45 週(KW45)より提供開始となります。
新しいボルトは大幅に肉厚が増しており、ネジもより深くボルト内部までねじ込まれる構造に改良されています。ねじ山はボルト後方へ移動し、強度が大きく向上しています。
「ノーズ」について

一部のユーザーより、フリクション増強装置側面の**「ノーズ」(ストッパー突起)が破損した**との報告が寄せられています。
この「ノーズ」は摩擦増強装置のクランプ動作を調整するための部品です。
ノーズが破損すると、摩擦増強装置が完全に飛び出し、システムが全体的にブロックされますが、この場合も墜落の危険はありません。
ART はすでにノーズ部分を2 本のステンレスピンで補強していますが、それでも突起の完全な破断を防ぐには十分ではありませんでした。

BlackBird は EN 12841 に基づき TÜV Süd による認証を受け、数多くの引張試験を問題なくクリアしています。
このノーズ破断現象は、SRT 使用時に樹脂の付着したロープを使用した場合に限定して発生しています。
ロープに樹脂が付着しているとフリクション増強装置が一時的にロックし、解除レバーを完全に操作した際に装置が勢いよく飛び出し、その衝撃が小さなノーズに集中して破断を引き起こす可能性があります。
一方、MRS/DdRT(ダブルロープ)使用では構造上この問題は発生しません。
この問題を根本的に解決するため、ART はフリクション増強装置右側プレートをノーズも含めステンレス製へ変更することを決定しました。
これにより、強度は大幅に向上し、BlackBird の耐久性がさらに増します。
また、重量増加を最小限(+40g)に抑えるため、形状の最適化も行いました。
右側プレート交換について
・プレート交換は 予防的に実施しても、ノーズが破損してからでも構いません。
・交換作業は ART 本社でのみ 無償で実施します。
・交換作業は 49 週(KW49)より開始予定 です。48 週(KW48)から返送の受付を開始します。
返送の際は、BlackBird 本体に 記入済み返送フォーム を添えて ART にお送りください。
今後生産される BlackBird は、今回の両方の強化部品を標準搭載して出荷されます。
ARTは創業以来20年以上にわたり、
最高の品質・精度・安全性を追求した製品づくりを行ってまいりました。
今回の改良は、その品質基準を維持し、ユーザーの皆様に今後も安心してお使いいただくための措置です。
皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
今後ともART製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
※上記パーツ交換に関しては、当社(有)ODSK がARTテクニカルパートナーとして行うことになるかも知れません。現在打ち合わせ中です。
CMC クラッチ点検通知書
2025 年4 月18 日
CMC CLUTCH™ by HARKEN™
部品番号: 335011-01 & 335013-01
シリアル番号: 2024 324 – 001 から 2025 100 – 999
製造期間: 2024 年11 月19 日 から 2025 年4 月10 日
CMC/Harken は、2024 年11 月19 日から2025 年4 月10 日までに製造されたCLUTCH ユニットについて、製品点検通知を発行しています。
11mm のCLUTCH ユニットのうち、リベットピンが緩んでいる状態で出荷された製品が1 つ確認されました。予防措置として、11mm および13mm のCLUTCH ユニット(製品番号: 335011-01 および335013-01)でシリアル番号が2024 324 – 001から2025 100 – 999 の範囲に該当する製品に対し、本点検通知を発行いたします。
点検手順:
1. CLUTCH 本体のシリアル番号を確認してください。
以下の図を参照して、シリアル番号の場所をご確認ください。

2. 点検方法:
CLUTCH の背面側にあるピンを点検し、しっかり固定されていることを確認してください。ピンには成形された頭部があり、動かない状態でなければなりません。以下の図にある「PASS」と「FAIL」の例を参考にして
ください。

– PASS 適正規格:ピンがしっかり固定されている
– FAIL 不適正:ピンが緩んでおり、固定されていない
3. CLUTCH が点検に不合格だった場合、またはご質問がある場合以下のリンクにアクセスしてください。https://share.hsforms.com/1WWNI9Tl-RpuBHKVviKeenQcexju
このフォームにより、点検や修理のサポートを円滑に進められます。写真
の送付https://share.hsforms.com/1WWNI9Tl-、電話でのサポートなども対応可能です。該当製品の返送・修理のための送料は無料で対応します。
4. 点検が完了し、製品が適正基準を満たしたCLUTCH のみ使用が可能です。
注意事項
すべてのCLUTCH ユニットは、購入後使用前および年に一度、取扱説明書に従って点検および機能確認を行ってください。
ご協力に感謝いたします。
ハーケンサプライ
ツリーモーション エッセンシャル/プロ ハーネス アルミ製ハードウェア点検のお願い 2024/11/23
TEUFELBERGERは、品質と安全性への取り組みの一環として、特定のツリーモーション エッセンシャル/プロのハードウェアに対して腐食の有無を直ちに確認することをお願いします。
また、ハーネスで使用されているロープやウェビングについても摩耗の確認を行うようにお願いします。
この点検もツリーモーション使用説明書に記載された定期点検項目に加えて行って頂きたいと思います。
個人保護具 (PPE)に使用されている高強度アルミニウムは、ハードウェアの必要な性能特性を確保していますが、表面を保護するアルマイト処理を施しているにもかかわらず、酸化や腐食が発生することがあります。
腐食の原因としては、塩分を含む大気、過剰な湿度、海水や汗への曝露、他の金属との接触などが挙げられます。
腐食が進行すると、そのハードウェアと接触するロープやウェビングの摩耗が進行するリスクが高まります。
定期的なメンテナンス、特に清潔な飲料水での頻繁な洗浄や、鋼鉄などの他の金属との直接的な接触を避けることが重要であり、これにより腐食やロープ・ウェビングの摩耗の可能性を減少させることができます。
ツリーモーション エッセンシャル/プロのうち、以下の製品番号(7350316、7350316A、7350317、7350318、7350319、7350320、7350321)に関して、TEUFELBERGERはアルミニウム製ハードウェアの腐食が進行しているという報告を受けています。対象となるのは、2022年5月から2024年10月に製造されたハーネスです。ほとんどの報告は沿岸地域や湿気の多い熱帯地域から寄せられています。お使いのハーネスの製品番号と製造日付は、製品ラベルに記載されています。

対応方法
もし腐食を発見した場合(上記画像のような腐食例)、すぐにハーネスおよびそのハーネスに使用されているロープやウェビングの使用を中止し、アウトドアショップK までご連絡ください。(TEL: 0265-98-0835 E-mail: info@works-odsk.jp)
ISC ウルトラリンク リコールのお知らせ 2023/12/23

ISCウルトラリンク (S L 共に)の下記のシリアルナンバーの商品において、セーフロックボタンのアッセンブリーを固定するプレス部品が許容範囲外に移動し、ボタンが開いて分解する可能性があることが判明しました。
LK100A1.2: 170431〜177209 または LK101A1.2: 170433〜176974
お持ちのウルトラリンクを確認し、これらのシリアルナンバーに該当する商品をお持ちの方は、速やかに使用をストップし、当ショップにご連絡をお願いいたします。
2023年4月にも同様のリコールがあり改善されたはずなのですが、再発したというお知らせです。くれぐれもお間違いのないようお願い申し上げます。
対応については、まだ詳しい内容は伝えられておりませんが、情報が入り次第お伝えしてまいります。
よろしくお願いいたします。
オムニ ブロック1.1 リコール 最新情報 2023/1/19
オムニ1.1シリーズのリコールに関する最新情報をお知らせします。
リコール対象商品は以下の手順に従って回収/修理/返送を行います。
1. 当店からご購入のお客様は直接当店へ商品を着払にて送って下さい。回収/修理/返送を全て無償で行います。
2. 当店以外の販売店よりご購入のお客様は、直接当店に送らず、その販売店を通してお手続き下さい。
3. 個人で輸入されたお客様は、直接当店へ送って下さい。修理は無償ですが、送料は全てご負担いただきます。
4. 当店以外から仕入れている販売店様へ
日本国内で販売された商品は全て当店でリコール対応を行ないますが、販売されたお客様に連絡の上、対象商品を回収し、まとまったら当店に送ってください。
修理の後返送いたします。修理は無償ですが、送料は全てご負担いただきます。
どちら様もリコール情報( https://www.works-odsk.com/omni1-1-recall)をご確認の上、お手続きをお願いいたします。
ご質問、ご相談は E-mail (info@works-odsk.jp)にて受け付けております。
どうぞよろしくお願いいたします。
オムニ ブロック1.1 リコールのお知らせ 2022/12/25
2020年2月から2022年10月の間に製造されたオムニ1.1シリーズにおいて、サイドプレートを押さえるボタンの止めネジの組み立て不良により、ボタンが取れてサイドプレートが使用中に開いてしまう可能性が指摘されました。
そのため該当する全てのオムニ1.1シリーズの使用中止とロックエキゾチカへの返却が打診されました。
該当するオムニ1.1シリーズ以外の全てのオムニブロックに対しても点検の依頼があります。
ロックエキゾチカから届いた情報はこちらをご覧下さい。
差し当たっては、当ショップまたは当ショップの取引店からご購入のお客様を対象にリコールの手続きを進めさせて頂きます。
個人輸入の販売店様やお客様に対する対応は、現在ロックエキゾチカと打ち合わせ中ですので、もうしばらくお待ちください。
ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

DMM一部商品のリコール
2022年11月3日
DMMのHPにリコールの情報が掲載されました。
ディレクタースイベルを使用中にスイベルがカラビナ部分から外れる事故が報告されたため、同様のスイベル機構を持つミニスイベル、フォーカススイベル、ネクサススイベル、ディレクタースイベルアイ、ディレクタースイベルボスD、ディレクタースイベルボスボウ、またはこれらの対象となる商品が付属しているものを使用しないよう要請がありました。詳しい情報は今後発表されるようですので、現在使用されている方はしばらく使用を控えて下さい。よろしくお願いいたします。 2022/11/3
アジャスタブル ブルドッグボーン クレビスピン不具合の報告
2022年7月10日
ブルドッグボーンの製作者ゴードンさんより連絡。新しいブルドッグボーンのクレビスピンに割れが入っていたとお客さんから報告があったとの事です。新しいタイプは、アタッチメントポイントが取り外し可能なクレビスピンで取り付けられています。(旧タイプは本体にくっ付いて外れません。) ブルドッグボーンを購入して使われている方は、確認をお願いします。異常を発見されたら、ODSKまでご連絡ください。交換部品はまだありませんが、順次対応していきます。よろしくお願いいたします。


ジグザグ/ジグザグプラス/ジヨンで発生したスリップの報告
2021年8月31日
ジグザグ、ジグザグプラス、ジヨンを使用している間にロープスリップが発生したという報告が複数件ありました。これらの報告を受け、我々(PETZL社)はスリップを引き起こす2つの欠陥の原因を特定しました。お客様には、ご自分の製品について手動検査と機能テストを実施してご確認頂くようお願い申し上げます。スリップが確認された場合は、返品の受け入れをいたします。
ジグザグ(D022AA00)、ジグザグプラス(D022BA00)、ジヨン(L22A 025、L22A 040、L22A 055) 3点の シリアル番号18L 0000000 000から21G 000000000000000が対象商品となります。
新品またはわずかに使用したジグザグ/ジグザグプラス/ジヨンにおいてスリップが発生したという報告と返品を受け、技術的な調査を実施した結果、スリップの原因を特定することができました。ジグザグ/ジグザグプラス/ジヨンのリリースレバーの製造過程で生じた2種類の欠陥が原因です。
・上部レバーのスプリング動作のバラつき
・表面処理の不均衡によるリリースレバー形状の変形

ジグザグ/ジグザグプラス/ジヨンのリリースレバー
このバラつきにより、リリースレバーの早期摩耗が生じ、数か月の使用後、あるいは新製品に対して異常なスリップが生じる。
この状況に対して3つの対策を立てました。
1. 現在の製品の販売を停止する。2021年11月1日以降の新製品納入を目標に、解決に取り組みます。
2. 下記の2つのPPE検査手順に従って、お客様各自での製品検査をお願いします。
3. 不具合が確認された製品に関しては交換または払い戻しの対応をさせていただきます。
各自のジグザグ/ジグザグプラス/ジヨンで実行していただく検査ポイント
1. リリースレバーの検査

上部リリースレバーリターンスプリング(1)の可動状態と、ジグザグ/ジグザグプラスの下部リリースレバー(2)の可動状態を確認します。テストを少なくとも10回繰り返してください。
レバーが抵抗なく自由に動くことをご確認ください。
テストの結果が不安な場合は、直ちに製品の使用を中止し、弊社(ODSK)ホームページのお問い合わせフォーム、メール(info@works-odsk.jp)もしくは弊社長野店0265-98-0835·東京店0428-78-4828にてご連絡ください。
対象は弊社から対象商品をご購入され方のみになります。弊社以外でご購入された方は、ご購入店にご相談ください。
これら対象商品についてのお問い合わせも併せて受け付けます。
リリースレバーが正常に作動する場合は、2 の機能テストに進みます。
2. 機能テスト
ジヨン: 地面すれすれの安全な高さでシングルモードでストラップにぶら下がってスリップしないこと。ダブルモードでは、リリースレバーに掛ける力を変え、それに応じてロープの滑りがスムーズに制御されているか確認します。

ジグザグ/ジグザグプラス: ご自分のロープ(互換性のあるロープ径:11.5〜13mm)で機能テストを行います。ジグザグをダブルモードでセットし、 地面すれすれの安全な高さでぶら下がります。

ダブルモードでぶら下がっているとき、滑りがあってはなりません。リリースレバーに掛ける力を変え、それに応じてロープの滑りがスムーズに制御されているか確認します。
テストの結果が不安な場合は、直ちに製品の使用を中止し、弊社(ODSK)のお問い合わせフォーム、メール(info@works-odsk.jp)もしくは弊社長野店0265-98-0835·東京店0428-78-4828にてご連絡ください。対象は弊社で対象商品をご購入された方のみになります。弊社以外でご購入された方は、ご購入店にご相談ください。これらの製品に対してのお問い合わせも併せて受け付けます。
FAQ
シリアル番号を確認するにはどうすればよいですか?
シリアル番号は製品に示されています。

ジグザグ/ジグザグプラスをテストするには、どのロープを使用する必要がありますか?
テストはあなたのロープ(互換性のあるロープ径:11.5〜13mm)で行ってください。このテストは、1つの器具/ロープの組み合わせに対して有効です。ロープを交換すると、このテストの結果が異なる場合があります(例えば、小さい直径のロープまたは新しいロープ)。使用説明書に従って、ロープを交換するたびにこのテストを必ず実行してください。
私の製品は該当製品ですが、テストをしてもスリップしません。製品を返品する必要がありますか?
製品を検査してもスリップしない場合は、製品を引き続き使用できます。ただし、使用手順に従って、各使用前に、およびロープが変更されるたびに機能テストを実行してください。
私はエンドユーザーです。私の製品は該当製品で、テストをするとスリップします。製品を返品する方法を教えてください。
弊社(ODSK)のお問い合わせフォーム、メール(info@works-odsk.jp)もしくは弊社長野店0265-98-0835·東京店0428-78-4828にてご連絡ください。対象は弊社で対象商品をご購入された方のみになります。弊社以外でご購入された方は、ご購入店にご相談ください。これらの製品に対してその他のお問い合わせも併せて受け付けます。
私の製品は該当製品で、テストを行いましたが滑りませんでした。しかし、私は使用中のスリップを経験しました。なぜでしょうか。
リリースレバーの欠陥のため、使用時には、特定の条件下(ロープの同じ箇所に繰り返しローディング、パンタン型のフットアセンダーおよび/または小径ロープの使用)、より重要なおよび/またはより頻繁に滑りが発生する可能性があることを指摘しました。
経験するスリップが実際に許容できる場合は、スリップの増加を監視しながら製品を引き続き使用できます。それ以外の場合は、お問い合わせフォームのローカルアフターサービスセンターに連絡して、製品を返品することができます。
小径ロープのスリップはありますか?
はい、FLOWのような小径ロープを使用すると、より多くのスリップがあります。スリップを制限するには、許可された直径範囲内で大きな直径のロープを使用することができます。使用前に互換性テストを実行してください。
私のジグザグ/ ジグザグプラス/ ジヨンは対象製品ではありませんが、スリップします。どうしたらいいでしょう。
スリップやロックの甘さが見受けられる場合は、デバイスの摩耗が進みすぎている可能性があります。PPE検査手順に従って、製品をしっかり検査してください。
この対象製品を使用して怪我をしたクライマーはいますか?
今のところ、負傷者の報告はされていません。スリップに関する不具合の報告のみ受け取っています。
対象製品の数はいくつですか?
シリアル番号18L 000000 000から21G 000000 000 のすべての製品は、リリースレバーの形状的欠陥を持っている可能性があります。上部レバーのスプリング効果の不良に関する不具合については、リターン率は0.025%です。
私の製品は対象製品で、テストしたときにスリップします。製品を返品する期間はどのくらいですか?
製品のシリアル番号が 18L 000000 000 ~ 21G 000000000000000 の間にあり、こちらが求めたとおりにテストされた場合は、2022年 12 月 31 日まで製品を返品して頂きたいと思います。






















